続・銀色ギター迷走日記
さまざまな巡り合わせからギタリストとなった私の日常
新しい世界に
- Posted at 2010.11.01
- lライブ
皆さんハロウィンはいかがお過ごしですか。
私はアルフィーのライブ見に行ってきました(笑)
プロ・アマ問わず色んなライブを見に行く私ですが、
アルフィーだけは見ているうちにどんどん子供に戻ってしまうんだな……
今回はすごく席が良い場所で近くて、
メンバーまでの距離が10M位のところで見れたんだけど、
「この10Mを縮めて、あのステージに立つまでの
道のりがどれだけ大変なことか」なんて切ないことを考えてしまった。
アルフィーを初めてテレビで偶然見たのは14歳くらいのとき。
13~14歳のときと言えば、担任の先生から面談で
「いつもつまらなそうな顔をしているけど好きなものとかあるの?」と言われてしまうほど(失笑)
ネクラな子供だった。
でも、初めてアルフィーを見たとき、
ド派手な衣装でド派手に振る舞う高見沢さんに受けた衝撃。
しかも、ギターを抱えてステージに登場するだけで、
何千人もの人が夢中になっているところを目の当たりにした。
「ああ、ギターを持ったら、私の人生も変わるかもしれない」
その輝きに心奪われ、単純な子供は漠然とギターを買った。
……それが全ての始まり。
ギターは、なかなか上達しなかったけれど、楽しくて仕方なかった。
部屋のベッドの上で、数々のギターヒーローに想いを馳せた。
インタビューを理解したくて、少しでも近づきたくて、
載っているものを探しては少しずつ聴いた。
ルーツを辿り続けて、CSN&Yも、ツェッペリンも、GSもフォークも大好きになった。
今ではむしろ、そっちを追求していますけど(笑)。
それからは音楽やギターを通して、
一気に世界が広がって、灰色だったものも色付いて見えてきた。
ギターを弾いていたからこそ、今まで話したことのない友達とも話せるようになったし、
色んな場所に、色んな世界にギターを持って足を踏み入れることができた。
さらに行く先々で、かけがえのない暖かい先輩方やメンバーに出逢うことができた。
それでなお、今でもギターを持ってステージに向かえる幸せ。
「いつ見ても、嬉しそうに笑っているよね」とこの間、人に言われたとき、
ああ、私の人生は本当に180度、ギターで変わったんだなあ、とまた嬉しくなった。
だから、人生の「きっかけ」って、恐ろしいよね(笑)。
ジャンルはアルフィーとは異なるけれど、
私もお客さんを非日常の境地に連れていけるような、
そんなギタリストになれたらいいなあ、子供だった私に夢ときっかけを与えてくれてありがとう
……と感じました。
吟遊詩人じゃないですが、
私もギターはまだまだ捨てられないので、沢山良いものを吸収して、
腕を磨かなければ……学ばなければ……旅は続きます。
それにしても……還暦が近いなんて嘘に思えるほど
高見沢さんは本当に草食系ならぬ装飾系美男子でした(笑)。